オーディションで合格したい!周囲と差をつける自己アピールのポイントとは?
俳優養成所に入るには、俳優オーディションを受けて合格する必要があります。俳優オーディションは通常一次審査が行われた後、合格者は二次審査を受けることになります。すべての審査に合格すると俳優養成所に入ることができます。
審査で一番重要になってくるのが自己アピールですが、ライバルに差をつけるには、いくつかポイントがあります。
一次審査で自己アピールする際のポイント
書類審査には、オーディション用の履歴書を使用します。自己アピールは、履歴書内の専用欄に記入していきます。
一次審査での自己アピールの目的は、自分という人間について審査員に伝えることです。自分について相手に初めて伝えるので、どんな人間なのかを最も適確に表現すること(趣味や性格、得意なことなど)が自己アピールになります。
履歴書の記入欄は限られていますので、アピールポイントはたくさん必要ありません。ひとつ、多くても2つまでにしておきましょう。あれもこれも書くと、審査員に印象が残りづらくなります。一つのことを具体的な言葉で表現した方がインパクトは強くなるということを、忘れないようにしましょう。
アピールする材料は俳優オーディションの合否を左右しますので、間違えないように選びます。審査員の印象に残るようなことが理想ですが、人が持っていないような自分の強みと言われるものをいくつか書き出し、一番インパクトに残りそうな強みや特技を選ぶようにします。
アピール素材が決まったら次はそれを文章で表現していきます。アピール文はできるだけ具体的な言葉を使い、理論的に書くことがポイントになります。書き方は、初めに結論を述べ、結論に達した理由、具体例、そして締めとしてもう一度結論に触れます。これがプレップ法と呼ばれる書き方で、ビジネスでは主流となっています。
二次審査で自己アピールする際のポイント
第二次審査の自己アピールは、自分らしさが出るかどうかがポイントになります。第一次審査は文章ですが、ここでは言葉を伝えるという自己アピールになりますので、伝え方を工夫することが大切です。
特技や性格について、ありふれた表現を使うと、審査員の印象に残りづらくなります。たとえば積極的な性格ですという表現は当たり前過ぎて、印象に残る可能性は低いと考えられます。その他に自分の強みはないかどうか見直したり、「1日5人に親切にすることを目標にしていて、困っている人を見かけたらすぐに駆け寄るようにしています」というふうに、ありふれた表現を避けて表現するなどの工夫が必要です。
小柄で重いものを持つのが苦手な印象を与えるのに、実は日曜大工が得意など、外見と内面のギャップが大きい特技を持っていたら、アピールポイントになる可能性が高くなります。口頭でアピールする時も、何でもできますではなく、1つの強みや特技に絞って伝えることがポイントです。
初めに結論を述べた後、強みや特技がどんなふうに活かされたのか、経験を伝えます。もし強みや特技を得るまでにストーリーがあったら、ここで挿入しましょう。課題を克服するために行動し、その結果強みとなった、というストーリーは、相手の興味を引き出しやすくします。
最後にその強みや特技を使い、未来にどう貢献したいかということを伝えます。俳優養成所のオーディションですので、得た強みや特技を活かしてどんな俳優として将来活躍したいのか、とつなげていくのがポイントです。
効果的な自己アピールには自己分析が必要
自己アピールを成功させるには、審査員の印象に残るようなインパクトを持ち、かつ自分のことを適切に表現できるものを選ぶことが前提です。自分の好きなことや得意なことについて、聞かれたらすぐに出てくる人もいますが、自分のことを知っているようで意外と知らない人も多くいます。
自分のアピールポイントを見つけるには、自己分析が必要です。自分の得意なことや好きなこと、過去に夢中になったことなど上に書き出すことで、新たな気づきが出てくることがあります。日記をつける、その時の気持ちをこまめにメモし、後で読み返してみるという方法も良いでしょう。
自分にはいいところは一つもないと嘆くのなら、友人や家族に聞くのが一番です。自分の意外な姿を他人は見ているかもしれません。自己分析をしようと意識するだけでも、以前より自分のことを見つめるようになります。
他人にはないような自分の良さなどないと思うかも知れませんが、誰でも一つは特技や強みがあります。子供の頃に夢中になったことや、褒められたことなどから自分の強みを紐解くことで気づきが得られるかも知れません。
自己分析からできるだけ多くのアピールポイントを集め、その中から一番インパクトのあるものを選ぶようにしましょう。そして、それが俳優としてのメリットにつながらないかどうか考えてみます。自己分析を日常的に行うことで、自分が持つ魅力が見えてくるでしょう。
俳優養成所が実施している俳優オーディションに合格するポイントは、自己アピールを適切にするという点です。自分の人となりについて伝える自己PRでは、審査員に印象を与えるアピールポイントを選び、簡潔に伝えるように工夫します。
日頃から自己分析を行い、ベストなアピールポイントを見つけることが大切です。